電動自転車を攻略してみる

odaleex2004-11-19

ぶっ壊れて修理中なのを期に、一年間電動自転車に乗って色々分かった事を、ゲーム攻略記事風に書いてみようと思う。
今回紹介するのはmiyata製電動自転車グッドラック・PFTアルミ。その名の通り、アルミフレームモデルで、ステンレスモデルに比べ1.4kgほど軽くなっているのが特徴。後輪を施錠するとハンドルまでロックする「頑丈W一発ロック2」機能を装備しているため、駐輪時に倒れにくくなっている。バッテリーはニッケル水素を使用し、メモリ効果による性能低下を防いでいる。変速は3段までとなっているが、街中を走るのであれば十分な性能だ。
肝となるパワーアシストは、アシストオフ、アシストオン(標準モード)、アシストオン(エコモード)の3つのモードが備わっている。各モードの切り替えは左手近くのロータリースイッチによって行われ、状況によって素早く切り替える事が可能だ。まずは各モードについて説明しよう。
【アシストオフ】
文字通り、モーターによるパワーアシストを切った状態で、人力のみを使用して走る事になる。注意して欲しいのは、電動自転車はモーターやらバッテリーやらが付いて重たい分(アルミとはいえ22kgある)、普通の自転車より漕ぐ力が必要とされる。そのため立ち上がりが悪く、しかも最高速に持っていってもそれを維持するのがこれまた大変だったりする。短所ばかりが目立つが、バッテリーを温存する上でも日頃からこのモードに慣れておく必要があるだろう。
アシストオン(標準モード)】
モーターによるパワーアシストをフルで回すモード。一気に最高速まで加速させるトルクは坂道は勿論の事、信号待ちから急発進する際や重たい荷物を積んでいる時などに大活躍するぞ。また平地を走るのに常時用いる事で、普通では考えられない通勤時間の短縮が可能だ。ただし消費する電力も大きく、カタログ数値では最大充電から24km、実感では15、6kmも走るとバッテリーが切れてしまうので、いざという時に備えて通常はエコモード、もしくはアシストオフで回そう。
アシストオン(エコモード)】
標準モードの半分のパワーでモーターを回すモード。坂道を登る時は人力でのフォローが必要だが、ダッシュや荷物運び程度には十分な力を備えている。バッテリーの消費も少なく、カタログ数値では最大47kmの走行が可能だ。平地で乗るのであればエコモードで加速し、その後アシストを切って人力で巡航するのが効率的だ。
アシストを使用するためのバッテリーは、スイッチに付属のメーターで残量を確認することができる。ゲージは4つまで目盛りがあり、4つ点灯時は100〜70%の残量、3つ点灯時は69%〜30%、2つ点灯までなると30%以下となり、1つ点灯時→点滅と変化するとバッテリーを使い果たした状態となる。4つ点灯→3つ点灯まではあまり気にせずアシストを使用できるが、2つ以下になったら要注意だ。その状態で坂道をアシストオンで登ったりすると瞬くまに電力を消費し、みるみるうちにペダルが重くなってどうしようもならなくなるぞ。なのでバッテリー残量は2つ点灯まで低下したら即、充電した方がいざという時に困らなくて済むだろう。充電器には放電機能がついているので、多少残量があっても常に安定した状態を保ってくれる。こまめに充電を行うのが、快適な電動自転車ライフを送るコツだ。
※注意する点
このモデルは電動自転車の中では安価な入門車種となっているが、それでも定価\59,800は盗難に合うとショックが大きい。標準でカギが付いているとはいえ万全ではないので、100円ショップでワイヤー錠を購入する事をオススメしたい。またパワーアシストは運動面ではマイナス要因でしかないので、健康を考えるのであればアシストのない自転車を購入した方がいい。実際、これで通勤しているとほとんど体重が減らないのである。あくまで電動自転車は体力に自信がない人、もっと楽に通勤したい人向けの車種であるという事をお忘れなく。
余談。もしかしたらこの乗り方間違ってるかもしれない。でなけりゃ普通ペダルなんて折れないよな…