ビクトリノックスのあれこれ

小畑健がアーミーナイフ所持で逮捕された件について。
記事を見る限り、キーホルダーに下げていたのはミニクラシックで、ダッシュボードから見つかったのはオフィサーあたりなんじゃないかなと思います。車のライトが切れていた→キーホルダーのナイフを見られた→ダッシュボードの中のナイフを見られた→刃渡り86mmでタイーホというコンボで逮捕された小畑センセにはご愁傷さまとしか言い様がありません。


そういえば銃刀法の対象にならないはずの刃渡り6cm以下のツールを所持していて逮捕されるという話をWeb上でよく目にします。

でもこれ、凶器として使おうにもブレードにストッパーが付いていないから、むしろ持っている手の方が危険なんですよね。といいますかこんな小さなナイフで犯罪やろうとするのが間違っている。
反面、道具としての機能は折り紙付きでこれ一本で爪切り、爪ヤスリ、ピンセット、トゲ抜き、タグ外し、糸切り、袋の開封、ネジ廻し、蓋のこじ開け、ステッカー剥がし、ささくれの切除、鼻毛切りetc…今ぱっと考え付くだけでこれだけ役に立ちます。日常でこれだけ役に立つというのは携帯する正当な理由にはならないんでしょうか?
色々検索してみた結果、軽犯罪法でしょっ引くには、

  • 「正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者」
  • 「正当な理由がなくて合かぎ、のみ、ガラス切りその他他人の邸宅又は建物に侵入するのに使用されるような器具を隠して携帯していた者」

という点が重要らしいです。
という事で思い切ってブレードを折ってみました(ショッキング画像注意)
これなら凶器にも侵入器具にも見えますまい。


しかしながら利便性ばかり宣伝して、逮捕の可能性についてはまるで触れないメーカーにも責任があると思うんですよね。ビクトリノックスレザーマンもほとんどのツールがブレード付いてるくせに、携帯していると軽犯罪法に抵触する恐れがありますなんて一言も書いてない。そのくせ「ファッション性、携帯性にも大変優れています」「キーリングに取り付けたり、財布に入れて持ち歩いたりしてお使い下さい」とか携帯を勧めてるし。カモにネギ背負わせてるようなもんですよ。 メーカーもこの現状に即した注意文を掲載するなり、携帯しても問題ない商品を開発したりといった努力をすべきじゃねぇですかね?
とりあえず携帯しても大丈夫なツールとしてブレードレスの「日常の使用に耐えうる」タイプを販売して欲しい所です。USBメモリの機能しかない奴は問題外として、海外サイトを見てみたらこんなのを発見しました。

これなら急な職務質問も大丈夫!ということでビクトリノックスさん、早いとこ何とかして下さい。